ピーター・シャビエルの作品

イエスの涙イエスの涙

十字架を嫌う様々な現象が世界中に増え広がっていた。この「十字架嫌悪シンドローム」をキリスト教会の脅威と感じた教理省長官ハンス・ラーナーは秘密会議を召集したが、謎が多く、会議は難航していた。そんな折、「十字架嫌悪シンドローム」解明の鍵となる情報が、日本の教会から届いたのである。傍観者的に会議に参加していた山本神父は、バチカンから、シンドローム発症者であるシスター・テレサの調査を命じられ四年ぶりに帰国。調査が進む中で、当初予想されたものとは全く違う事実が次々と明らかになり、やがて彼は巨大な運命の渦に巻き込まれてゆく。一方、教皇パックス一世が知った、キリスト教の歴史を覆す驚愕の真実とは? そして彼の身に一体何が起こるのか…京都からバチカンへ、十字架の真実は伝えられてゆく。なお、著者は日本とアメリカで神学を学び、現在はドイツ在住の日本人。 2000年の時を経て今蘇るイエス・キリスト十字架の真実。 西洋化されたキリスト教が見失ったもの。それは、イエスの“本当の心”。“心”を最も大切にしてきた日本人だからこそ、逆にイエスの気持ちが理解できるのではないだろうか。 小説に底流するこの不思議なメロディーは、西洋キリスト教の伝統的教義という分厚い防音壁を少しずつ崩しはじめ、やがてイエスの叫びが聞こえてくる。 イエスとの新たな出会いを予感させる魂の書。

 

Tears of Maryマリアの涙

本書は、インテル×マガジンハウスによる「あなたを作家にするプロジェクト」(2010年3月〜12月実施)に寄せられた8442点の 応募作品の中から選ばれた最優秀作品。カトリック世界のタブーに挑んだ「サスペンス×ファンタジー×教養」の新感覚小説は、日本版「ダ・ヴィンチ・コー ド」とも呼ぶべき重量級の面白さ!
冬のある日、高校生の藤原道生は教会の聖母マリア像の前で卵型のメダルを拾う。それは、 「無原罪のマリアの不思議のメダイ」と呼ばれるものだった。その15年後、新進気鋭の画家・彫刻家に成長した道生は、「聖母マリア美術館」の落成記念にミ ケランジェロのピエタ像のレプリカを制作し、絶賛を浴びる。ところが2年後、像は何者かによって傷つけられる。ピエタ像破壊の目的は何か? マリアはなぜ 涙を流し続けるのか? 十字架の下にたたずむマリアの本当の悲しみとは?
東京・京都・イタリアを舞台に、エキュメニズム(キリスト教の教会一致運 動)を妨げるマリアの「無原罪の御宿り」の教義を巡って、不可解な事件・事象が次々と起こる。

   

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